スポーツ車の構造
スポーツ車について深くご理解いただくために、各パーツに関する知識が必要不可決です。
よりよいライディングコンディションを生み出すために、どのようなパーツがあるのか、どういった要素が重要かをご紹介しておりますので、ご覧ください。

- 1:サイズ
- サイズの範囲は、BBからシートクランプまでを指します。
「フレームが大きくなれば、トップチューブも長くなる」。この点に注意してお選びいただくことが必要です。
※1インチ=約2.54cm。
※サイズの計測方法は各メーカーにより異なります。ご注意ください。 - 2:フレーム
- アルミフレームが主流です。
他にも、クロモリやチタニウム、カーボンなどもあります。それぞれに、長所を生かした乗り心地が味わえます。 - 3:フロントフォーク
- 最近のマウンテンバイクは、フロントにサスペンションがほぼ100%装着しています。
サスペンションは、走行時の疲れを軽減する効果があります。さらに上級モデル車には、減衰調整やストローク可変、ロックアウト付きのフロントフォークを搭載しているモデルもあります。 - 4:リアサスペンションユニット
- ペダリングのトラクションをしっかりと路面に伝えながらショックを吸収します。
ライダーの疲労を軽減するために必要なリアサスペンション。DHモデルにはもちろんのこと、最近のXCでも搭載するモデルが増えています。 - 5:シフター
- 左がフロントギア、右がリアのギアを変速します。
大きく分けて、指で操作する方式・グリップツイスト方式・ブレーキレバーを操作する3種類があります。 - 6:フロントディレーラー
- フロントの2枚および3枚のギアを変速する変速機。
リアに比べて、1段で大きく変化します。XCでは非常に重要ですが、下りだけのバイクには装着していない場合が少なくありません。 - 7:リアディレーラー
- 最大9段を制御する(車種によって異なります)リアの変速機。フロントより細かく、大きいギアにすると軽くなります。
- 8:クランク(またはクランク/チェーンリング)
- 通常3枚のギアが付き、大きい方に変速するとペダルが重くなり、小さい方に変速すると軽くなります。
BBやチェーンリングには、いくつかの規格があり、交換時には注意しなければなりません。
1〜2枚+チェーンデバイス装着のものは、ハードに使うアクション形のバイクに多く使用されています。 - 9:カセットスプロケット
- 9段が最大ですが、8段でも走行に何の支障はありません。
歯数はいくつかのセットになっており、レースではコースによって変更します。 - 10:ブレーキ(またはブレーキセット)
- 油圧式・機械式ディスクと従来のVブレーキがあります。
ディスクは雨や泥にも強く、安定したブレーキングが可能ですが、車輪の着脱やディスク本体の取り扱いに注意が必要です。
油圧式はブレーキとセットで使用します。 - 11:ブレーキレバー
- ブレーキと共に非常に重要なパーツの1つです。
中級モデルになるとストローク調整などを変更し、細かく自分の好みにセッティングにすることもできます。 - 12:リム(または完組みホイール)
- ホイールの剛性を決める重要なパーツです。
剛性が高く、軽いものが上級モデル。チューブレス対応や、ディスクブレーキ専用ホイールもあります。
メーカーの完組みホイールはバランスよく組まれています。 - 13:ハブ
- ほとんどのバイクがクイックレリーズを使用しています。
しかし、スルーアクスル、ボルト止めなどの装着方法もあります。Vブレーキ専用品はディスク装着不可。 - 14:タイヤ
- 走るフィールドによってチョイスするのがベストです。
各タイヤには、様々な性格がありますので、ご自分の希望にあったタイヤを選んでください。軽量化するためのチューブレスもあります。 - 15:サドル
- 長時間乗る際には、自分にあったものに変更しないとつらくなってきます。
「サドル1つ」。ただそれだけで快適性が格段に向上します。最近では、女性専用のサドルも数多くあります。 - 16:ペダル
- 専用シューズを使用するビンディングタイプと、プラットフォームがあります。
XC系バイクには、ビンディング装着率が高くなっています。 - 17:重量
- 軽いに越したことはありませんが、重量よりペダリングが軽く感じるバイクも中にはあります。
DH・FRでは、剛性アップする必要があるため、重量は必然的に重くなります。